弱虫ペダル 無敵のリーダーシップ

ビジネス書

皆さんは弱虫ペダルという漫画を読んだことがありますか?
この本は作品の中にでてくる2人のリーダーに注目して説明がかいてあります。
2人のタイプの違うリーダーシップを見ていきましょう!

こんな人にオススメ!

  • リーダーとして悩んでいる人
  • これからリーダーになる人
  • 弱虫ペダルが好きな人

ポイント

  1. メンバーの心に火をつける!新しいリーダーシップ
  2. 金城の「エース型」リーダーシップ
  3. 手嶋の「凡人型」リーダーシップ
  4. 「役割分担」というリーダーシップ

メンバーの心に火をつける!新しいリーダーシップ

まずはじめに、リーダーシップに正解はありません。
リーダーシップは変化しています。
今の時代変化が激しく、先を見通しができない。そんな時代だからこそ「戦略」より「変化」が重要になります。

一人ひとりが「主役」になる時代

作れば売れる時代から、変化に対応しながら、常に新しいサービスを提供する必要になる時代になっている。
チームでも、リーダーに従って努力しているだけでは成果が出にくくなっている
セルフリーダーシップ・・・みんなが主体性を発揮する時代
正解がない時代だから一人ひとりが考えて、アクションを起こし、試行錯誤することが大切な時代です。
社会人基礎力・・・「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」

リーダーに求められるのは「多様性を認める力」
そもそも人は一人ひとりが個性的な存在です。まとまりで見るのではなく、一人ひとりきちんと見ることが大切です。
そして、その人にあった個性を引き出すことが結果として成果につながる。
ステレオタイプに人を見ない
これは偏見で人をみないということ。弱虫ペダルでいうと巻島のこととかですかね。基礎も大切ですが基礎から外れたことをして成果をだす人もいるということ。その認識も大切になります。

リーダーが多様性を認めるためには、他者を理解することも大切だが、自分自身を理解することも大切になります。「自分がどういう人間なのか」「自分は仕事を通じて何を実現したいのか」を認識する。

自分を知るためのツール「ジョハリの窓」

  1. 自分も他人も知っている自己(開放の窓)
  2. 自分は気づいていないが、他人は知っている自己(盲点の窓)
  3. 自分は知っているが、他人は気づいていない自己(秘密の窓)
  4. 自分も他人も知らない自己(未知の窓)

私達は意外にも、自分を知らずに生きてるのです。人から言われて自分ってそんな感じなんだと気づくことって意外と多いですよね。
チーム全員がお互いの強み、弱みを知ることが「役割」を明確にすることに繋がっていく!

状況を俯瞰して見る
意思決定はリーダーに欠かせない重要なスキルです。状況を俯瞰して見ることによって、冷静に物事の判断を行えるようになる。

「ポジティブな空気」を作る
コップに半分の水が入っている時、「まだ半分もある」と思うのか「もう半分しかない」と思うか皆さんはどちらですか?
チームが危機になったとき、ポジティブな方が自己変革の可能性が広がります。その空気が周りにも伝わり動きだすということです!

リーダーが作る「心理的安全性」
心理的安全性・・・チーム内で自分の意見を安心して自由に発言できると感じる状態
心理的な安全があるからこそ、メンバーはチャレンジし、成果を出すことができる!
逆にこの安全性がないと成功しにくいということになります。

人は誰だってリーダーになれる!
リーダーとは「環境」がつくるものです。
なのでリーダーシップに絶対はありません。リーダーになれるかどうかを決めるのは、その人の能力や資質ではありません。人をリーダーにするのは「環境」です。
リーダーシップの根底にあるのは、あくまでも本人の「覚悟」

弱虫ペダルの総北高校では、異なる二人のリーダーが描かれています
金城・・・自分が強くチームを引っ張っていくリーダー
手嶋・・・自分が弱いことを認め、みんなに助けられながらすすむリーダー

この二人のリーダーシップの本質は同じです
時代は絶対的なエースよりも、チームの総合力を求めている

金城の「エース型」リーダーシップ

エース型リーダーのメリットとリスク
「あんなすごいリーダーになりたい」「あんなデキる人についていきたい」
という憧れを抱かせてチームをまとめていく。
しかし、いいことばかりではなく、リーダーの力量がすごすぎると、頼られすぎて自主性がなくなってしまいます。

金城はそこに「チームで勝つ」といメッセージをチームにいつも伝えていました。

「おまえが辛くなったらオレたちがいる オレが辛そうになったら おまえが全力で助けろ それがチーム総北 オレたちの走りだ」

この言葉には自分にもできないことはあるからそのときは力を貸してほしいそんなことを伝えているような言葉ですよね!

しかし、エース=リーダーではありません。エースであることと、チームをまとめることの力は別物です。
また、人を動かすリーダーに共通しているのは絶対的な熱量を持つことです。
それが結果としてメンバーに伝わり引っ張っていくことになります。

「自分はこのチームに必要とされている」「自分には誇れる能力がある」と自己肯定感を持つことにより、チームに貢献できるようになる。
やらせてみてほめる、といことが大切です。

チームに「イノベーション」を起こす
革新的なアイデアは「掛け合わせ」から生まれる。また掛け合わせものが遠いもの同士のほうが意外性がうまれる。
金城は、小野田という不確定要素をいれることでイノベーションを起こしました。
ここでいう不確定要素とは、僕なりの解釈ですが、その人自身の伸びしろのことを指しているのだと思います。

メンバーを観察して、感情を刺激する
皆がみんな負けず嫌いというわけではない。小野田みたいに競争を苦手とする人もいます。
人は合理的ではなく、感情で動くで動くということ。
金城は感情を刺激して、チームを成長させているわけです。
チャレンジをさせて客観的に結果を振り返る。できたこと、できなかったことを整理そ、そこから得た教訓を共有する。
そこから次にどうすればいいかをを問いかける。

また「ありがとう」と言葉にして感謝することも大切です!
これがモチベーションの起点となっていきます。

メンバーの実力を認めて心から期待する

人材育成において「あなたの成長のためにやってあげている」はダメだということ。
できたことを認められたときに人はスイッチが入る。
まずは相手の心を理解するところがスタートです。

決めるべきところで確実に決める

本気を見せれば人は反応してくれる。重要なのは今です。今この瞬間にリーダーが何をしているかが大切
金城のように強くなくてもいい、なにかに真剣に向き合うことが大切!
本気でやっていれば人はついてきます。

手嶋の「凡人型」リーダーシップ

今の時代に求められる手嶋型リーダーシップ
弱い自分を認めその上で勝負をする。
手嶋のリーダーシップは、強い口調で命令したり行動を抑制したりはしません。
今の時代一人のカリスマリーダーが引っ張るより、メンバー全員の強みを引き出し総合力で戦うことが求められる時代。

弱さをさらけだす
自分の弱みを知ることで周りの人に接するときに共感ができます。
人は一緒になって当事者意識を持ってくれるリーダーに心を開き、信頼する。
リーダーが自ら弱いところをみせることでメンバーが「弱いところがあってもいい」「弱いところを見せても恥ずかしくない」という心理的安全性が生まれる。
リーダーは強みを引き出すことが大切です!

リーダーであることを自覚して振る舞う
リーダーは率先して動かなければならないし、ときには辛い役割も引き受けなければなりません。
しかも、それを誰にアピールするでもなく、黙々とやっていく必要がある
メンバーはいつもリーダーの行動を見ている
謝罪の電話など誰もいないときにしたと思っていても実は見られているなんてこともあります。
弱いところをみせても、真剣に物事に取り組むことが大切です!

自分だけの領域でトップを目指す
人材育成で大切なこと「小さな成功体験を積み重ねる」ということ。
手嶋は圧倒的な練習量を自信に変えていった。誰かと競って勝つだけが成功体験ではない。
練習の量や日々の積み重ねが大切である。
これだけは負けないテーマを持つ。そして、自信をつける。リーダーには自信が不可欠である!

目標に向かうモチベーションを共有する
メンバー全員が目標に向かって同じ方向を向くようにする。
また、ミッションを共有するのがカギです。総北でいうなら「チームで勝つ」みたいなそこにいたるまでの過程も大切になってきます。
メンバー個人の目標も尊重する。弱虫ペダルでは総合優勝が大きな目標です。そこに誰かと勝負がしたいなど、個人の目標も尊重するということが大切です。

愚直に取り組む姿勢を見せる
愚直に取り組む姿勢を見せることでメンバーの心を引き付けることもできます。
頑張っている人を見ると応援したくなりますよね。その結果メンバーが「この人のために頑張ろう」となります。人は感情で動きます!

「役割分担」というリーダーシップ

役割意識と貢献意欲
役割をいいかえると責任です。◯◯しなければならないといった感じのものです。
自ら考えて行動する。ひとりが役割を果たすことで、次の人の意欲が高まっていきます。
また、人は自分自身のために貢献します。貢献=自己犠牲ではなく、人に貢献することによって自分自身の精神的な満足感が高くなる!

フォロワーという存在の重要性
フォロワーシップが大切になる。フォロワーシップとは、リーダーを支えるために自発的に行動することです。
大きな目標は1人の力では成し遂げられません。自分の行動を支えてくれるフォロワーが大切です。
チームにおいては、リーダーを真っ先にサポートするフォロワーの存在が大切です。一人目のフォロワーが勇気を出してフォロワーになることで、次が続きやすくなる。

リーダーとフォロワーは関係性で決まる
リーダーとフォロワーは流動的な関係である。フォロワーの人はずっとフォロワーであるといわけではなく、環境がそうさせているだけでリーダーをやるときがきたらできるものである。
環境によってフォロワーとリーダーを入れ替える柔軟性が大切!
では、いろんなリーダーシップをみてましょう!

強さと素直 田所のリーダーシップ
生き残るにはメンタルの強さが大切である。例えば人生において必勝法はありません。勝つためにできることを探し続けることが大切です。
また、素直でいることも大切なことです。成長する人はいくつになっても素直である。自分に足りものを認め行動を変えることができるからです。

問いとアドバイス 巻島のリーダーシップ
自分の頭で考えるようにうながす質問をする。
質問をしたうえで少しアドバイスをする。この絶妙なバランスで成長を促すことが大切です。
このようにリーダーシップにはいろいろな形があります。なのでこれが正解というものはないです。

感想・まとめ

リーダーとは必ずカリスマである必要はありません。またエースがリーダーにはならないということですね。確かに自分の力がすごいのと。チームをまとめる力は別物ですよね。
この本には、ほかの一年生や二年生にたいするどういうリーダーシップをとっているかが書いてあります。
なのでとても勉強になる一冊です!

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